優良産廃業者に17社/徳島
2009/09/07
ニュース
県は、優良な産廃業者を独自に認定する「県優良産業廃棄物処理業者認定制度」をスタートさせた。県が優良業者として“お墨付き”を与えることによって、業者を育て、不法投棄を根絶するのが狙い。自治体が産廃業者を認定する制度は全国初といい、飯泉知事は4日、優良業者の中で最もランクの高い「第3区分」に選んだ8業者に対して認定証を手渡した。
制度は今年4月に創設。県内で産廃処理業を行っている1182業者(3月末現在)を対象に、認定希望を受け付け、有識者による委員会の審議を経て、飯泉知事がこの日、17業者を優良業者として認定した。
17業者は、情報の公開度や環境への貢献度などを基準に、三つのランクに分けた。最も高い評価で、業界のトップランナー的な業者を選んだ「第3区分」は10業者、その次の「第2区分」に4業者、「第1区分」に3業者。それぞれ、県の低利融資を受けられ、県が排出した廃棄物を優先的に処理できるなどの特典がある。
同様の制度は、環境省が2005年度に制定。都道府県では、岩手県が産廃業者を格付けする制度を設けているが、同県が格付けするのではなく、民間の産業廃棄物協会が中心に行っているという。
飯泉知事は認定書を渡し、「業界のリーダーとして進化、発展してほしい。この制度を徳島から先進事例として発信したい」と話した。第3区分に分類された「バンドウリメーク」(徳島市入田町)の板東昭会長は「認定の名に恥じないよう適正処理に励みたい」と応えていた。
出典:読売新聞