日本化鉱 廃棄物処理許可取り消し
2009/08/24
ニュース
横浜市は20日、医療廃棄物を放置したうえ、排出元の医療機関に処理済みとする虚偽の証明書を発行したのは廃棄物処理法違反だとして、同市瀬谷区の廃棄物処理業「日本化鉱」(金子雅社長)の許可を同法に基づき取り消したと発表した。取り消しは14日付。
殺菌処理前の廃棄物は、同社の屋内作業場に保管していたため、市は外部への影響はないとしている。
発表によると、同社は昨年9~12月に、市内109の病院や診療所から引き取った使用済みの注射器やガーゼなど医療廃棄物約77トンのうち、許可量を超える約23トンを殺菌処理しないまま屋内に放置。病院や診療所には処理済みとする虚偽の証明書を提出していた。さらに、殺菌処理した廃棄物も許可量を超える約54トンを放置し、このうち約39トンは違法に野積みしていたという。
昨年12月、土地と建物の貸主から市に通報があり、市は同社に撤去を指導した。同社は4月にすべての撤去を終えているため、市は刑事告発を見送るとしている。
出典:読売新聞