産廃積み出し施設さらに遅れ
2009/06/27
ニュース
広島県は26日、広島市佐伯区の五日市港に計画する産業廃棄物の積み出し施設の着工が、９月以降に遅れることを明らかにした。地元に加え、運搬先の出島処分場（南区）の周辺住民との調整が難航し、設計も遅れているのが理由。ただ、県は「当初計画通り２０１１年度中の稼働には間に合わせる」としている。
積み出し施設は、建設中の出島処分場が受け入れる廃棄物を海上輸送するために整備する。10年間で約１９０万立方メートルを扱う。
佐伯区の地元住民は、県の説明の遅れや、予定地に隣接する五日市処分場（昨年度で満杯）に運ばれた産廃から基準値を超えるダイオキシン類が検出された問題に反発。住民団体が約２万人の反対署名を集め、五日市南中の保護者たちは予定地の変更を求める。
一方、出島地区でも県が産廃をコンテナに詰めて運搬する考えを示したのに対し、県と協議している住民代表が「中身が見えない」と不信感を募らせる。
出典：中国新聞
