中・北空知14市町のごみ処理撤退
2009/06/26
ニュース
「エコバレー歌志内」12年度末までに
滝川、深川など中・北空知の14市町の可燃ゴミ処理を受託している「エコバレー歌志内」が、2013年3月末までにゴミ処理事業から撤退することがわかった。筆頭株主の日立製作所役員が25日、関係自治体の首長らに説明した。自治体側は代替施設の建設に乗り出す方針。
エコバレーは、歌志内市や日立製作所などが出資して1999年に設立。中空知衛生施設組合(滝川市、赤平市、新十津川町、雨竜町)、砂川地区保健衛生組合(砂川市、歌志内市、上砂川町、奈井江町、浦臼町)、北空知衛生センター組合(深川市、妹背牛町、秩父別町、北竜町、沼田町)の可燃ゴミ処理を受託している。
エコバレーによると、累積赤字は今年3月末で約78億円に達し、今年度も単年度黒字化が見込めないことから、事業継続は困難という。尾崎泰司社長は、「お騒がせして申し訳ない。早く結論を出して、地域の皆さんに説明したい」としている。
同社は02年に69億円をかけ、自動車を粉砕した産業廃棄物などを燃やして埋め立てる中間・最終処理施設を完成させた。しかし、03年9月の操業開始当初から設備が故障するなどで、毎年約7億円の赤字を出していた。
出典:読売新聞