元の地盤住民確認 青森、岩手県境産廃撤去作業
2009/06/21
ニュース
青森、岩手の県境産廃問題で、青森県による産廃の撤去で20日までに元の地盤(地山)の一部が露出した。同日、住民説明会が同県田子町の現場で行われ、地元住民ら10人が実際に確認した。
青森県によると、露出した地山は青森側の不法投棄現場南側の約5000平方メートル。県は6月初旬までに、産廃が混じった上部の土の層約7~8メートルを掘削し、約2万立方メートルを撤去した。同県側で地山が確認されたのは、2004年に行政代執行による産廃撤去作業が開始されて以来初めて。
説明会では、参加者が地山を目視で確認するとともに、青森県の職員から産廃が混じった土の層と地山では色や質が異なるとの説明を受けた。業者が地山の一部をショベルカーで2メートル程度掘り、下層にさらに産廃が埋まっていないことも確認した。
参加した市民団体「田子の声100人委員会」の中村忠充会長(74)は「ようやくここまで来たという思い。産廃がすべて撤去されるまで見届けたい」と話した。
県は来週、露出した地山の成分を分析し、有害物質が含まれていないかを調べる。
出典:河北新報社