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不法投棄最多の1239トン 08年度県内 巡回強化で発見相次ぐ 1000トン超が未撤去

2009/06/18

ニュース

 2008年度に県内で確認された廃棄物の不法投棄量は1239トンで、前年度の2倍に上ったことが県のまとめで分かった。

パトロール活動の強化で発見が相次いだとみられ、不法投棄量は統計を取り始めた04年度以降、最も多かった。相次ぐ不法投棄に回収作業が追いつかず、1千トン超が撤去されていない。

 県環境整備課によると、廃棄物の不法投棄は前年度より25カ所多い1949カ所で確認。不法投棄された廃棄物の量は前年度の630トンから大幅に増えた。

 不法投棄量を県内8地域別に見ると、最も多かったのは甲府の448トン。次いで、峡南410トン、石和93トン、大月68トンなど。投棄個所は富士吉田が953カ所で最も多く、全体の半数近くを占めた。大月238カ所、甲府160カ所、韮崎157カ所などと続いた。

 甲府では数十年以上前に捨てられたとみられるトタンや廃材など約350トンを監視員がパトロール中に発見。峡南地域では林道整備に使用したとみられる建築廃材約300トンが見つかった。

 一方、県や市町村などは発見した廃棄物を順次撤去しているが、山間部に投棄された廃棄物の回収に手間取り、08年度末時点で815カ所、1145トンが撤去されていない。

 不法投棄量が急増していることについて、同課は「住民レベルの監視が強まり、これまで目が行き届かなかった場所でも廃棄物が見つかるようになった」と分析している。

出典:山梨日日新聞社

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