不法投棄が前年より4割減 和歌山
2009/06/09
ニュース
和歌山県内での平成20年度のゴミの不法投棄が前年度より約4割減少したことが県廃棄物対策課のまとめで分かった。同課では「環境問題の高まりに加え、夜間パトロールが抑止に働いたのでは」と分析している。
県が20年度に行った「不法投棄監視パトロール」の結果集計によるもので、発見件数は前年度の2355件から1383件へと41%の大幅減。過去5年間で最も少なかった。
内訳は一般廃棄物1295件(前年度2231件)、産業廃棄物88件(同124件)で、94%が一般廃棄物だった。同課では、廃棄物処理法の罰則強化によって排出業者が適正処理を心がけた結果、産業廃棄物が減ったとみている。
一方、9割以上を占める一般廃棄物は、テレビや冷蔵庫などの家電製品、廃タイヤ、家具などの粗大ゴミが大半を占めていた。同課では、リサイクルの処理費用を惜しんだり、処理施設への搬入を煩わしく感じたりして不法投棄に至ったとみている。
発見件数が大幅に減少した理由については、環境問題への関心が高まり、個人による不法投棄が抑制されたことや、20年度から始めた委託業者による夜間パトロールなどを挙げている。
場所別では道路沿いが61%、山林24%などで、目につきにくい山間部が多いうえ府県境付近では県外から廃棄物が搬入されているケースが相当あるとみられる。県では発見した不法投棄のうち、投棄者の分かったものなど317件分についいて投棄者への指導などを行って回収させた。
出典:産経ニュース