ゴルフ場隣接地の不法投棄:組織的に関与か 逮捕の副支配人、廃棄物管理 /新潟
2009/05/29
ニュース
新発田市のゴルフ場「紫雲ゴルフ倶楽部」の廃棄物が隣の山林に不法投棄された事件は27日、ゴルフ場の副支配人、高橋寛容疑者(51)=同市新富町1=の逮捕に発展した。県警生活保安課と新発田署は、投棄された書類などの保管倉庫を実質上管理する立場にあった高橋容疑者が、26日に逮捕された元大会準備室責任者の枝並哲容疑者(60)に持ちかけるなど、組織的に不法投棄した可能性があるとみて調べている。
ゴルフ場は4月中旬に県警の捜索を受けた直後、社内調査を行っていた。長谷部順彦支配人は「倉庫を管理していた職員が『古い書類を持って行くよう指示した』と認めた」と説明している。同課などによると、高橋容疑者は調べに「伝票などを倉庫から山林まで運んだ」と供述しているといい、ゴルフ場の部下に指示して一緒に運ばせた可能性がある。
同課などによると、08年10月の日本女子オープンゴルフ選手権の臨時駐車場として整備された山林を掘り起こしたところ、長さ50メートル、幅20メートル、深さ7~8メートルの範囲から廃棄物計10トンが見つかった。これらの処分費用は通常約1800万円になるという。伝票などは倉庫に保管され、ゴルフボール入れなどはその脇に放置されていたものとみている。
出典:毎日新聞社