三室戸寺近くに産廃物不法投棄、業者ら9人逮捕 京都
2009/05/07
ニュース
京都府宇治市の三室戸寺近くの作業場で加工処理した建築廃材を不法投棄したとして、京都府警生活環境課などは7日、廃棄物処理法違反容疑で、同府向日市寺戸町の建築解体会社「福田建工」の実質経営者、福田行宏容疑者(41)ら計9人を逮捕した。近くでは数年前から排煙などが問題となり、住民が行政に改善指導を要請していた。
逮捕容疑は、今年2月上旬、宇治市菟道滋賀谷の同寺近くにある自社所有地の作業場で、建物を解体した際に出た瓦片や木くずなどを細かく砕き、残土などを混ぜて土砂に偽装した廃棄物約50トンを、同市白川の山林に運び、不法投棄したとしている。
三室戸寺は西国三十三所第10番札所で「花の寺」としても知られる。関係者などによると、作業場をめぐっては数年前から「何かを燃やしているような煙が出ている」などという苦情が相次ぎ、地元自治会は平成19年、業者側に改善を求める文書を提出。20年7月には府や宇治市などに指導を要請したという。
出典:産経新聞