みなべの水増し発注:ごみ処分場工事、交付金大幅カット /和歌山
2009/04/27
ニュース
◇違法状態の着工部分 県「町の説明、不十分」
みなべ町発注のごみ最終処分場工事が、県への届け出手続きを完了しないまま着工されていた問題で、県は08年度分の国の交付金について、一部しか交付しないことを決めた。本来約8000万円が交付される予定だったが、ごみ搬出作業分の約3000万円に限定した。
ろ過施設など、水処理施設を整備する工事。県によると、現場で安全性が確認でき、不備のあった書類の再提出も受けたため交付を決めたという。しかし「完了前に着工した部分は法に触れているため交付できないと判断した」(循環型社会推進課)としている。
工事再開について、同課は「元々工事について町の地元への説明、合意形成が十分でなかったことが分かった。交付決定と工事再開は別の話だ」としており、地元の理解を得た上で再開するよう指導した。県幹部は「けじめをつける部分はつけ、町財政への配慮はする」と話している。
みなべ町住民環境課は「処分場や焼却場について、現在、地元代表と話し合いをしている」としている。
処分場を巡っては、贈収賄容疑事件で逮捕、起訴された元同課長、坂本努被告(56)らが贈賄側に受注の便宜を図ったとされる。同町は先月から工事を中断していた。
出典;毎日新聞