大津市が中核市移行。
2009/04/02
ニュース
大津市が一日、中核市に移行し、福祉、環境などで市民生活に結びつく約千九百件の権限が滋賀県から移譲された。午前八時から市庁舎前で開かれた移行式で目片信市長は「金融危機が影を落とすなかで市民生活に密着した分野を市が担うことになる。気を引き締めてまちづくりを進めたい」と述べた。
市は大津保健所の業務を引き継ぐため県から職員派遣を受けた。産業廃棄物処理や不法投棄対策の業務移管に伴い、滋賀県警との人事交流も拡充した。市立小中学校の教職員研修を手掛けるため教育センターを開設した。
中核市は人口三十万人以上などの要件を満たす市に地方分権の一環として裁量を広げる制度。一九九四年に創設され、近畿二府四県では和歌山市、奈良市と大阪府の東大阪市、高槻市、兵庫県の姫路市、西宮市が指定されている（堺市は中核市から政令指定都市に昇格）。
出展：日本経済新聞
