基準値超えダイオキシンで停止命令/相模原市
2009/03/31
ニュース
基準値を超えるダイオキシンなどが排ガスに含まれていたとして、相模原市は三十日、市内の産業廃棄物処理業者の二つの焼却炉について、改善措置が完了するまでの間、炉の使用と産業廃棄物搬入の停止を命じた。
命令を受けたのは、「石井土木」(事業所・同市田名字丸山)。市は毎年行う定期調査で、昨年十二月と今年二月に、同社の一号炉と二号炉の排ガスを測定。その結果、二号炉からは廃棄物処理法とダイオキシン類対策特別措置法で定められた一立方メートル中のダイオキシン類量十ナノグラムを二倍以上上回る二十六ナノグラムを検出した。また、ばいじん、硫黄酸化物、塩化水素、一酸化炭素も県条例などの基準を上回る濃度で検出した。
市は命令で、二〇一〇年三月末までに、原因の究明と再発防止の改善措置を講じるよう求めている。市によると、同社の焼却炉は一九九三年から稼働。主に建築現場から排出される木くずを焼却している。ダイオキシンなどは、いずれも人体に影響のある濃度ではないという。
出展:カナコロ