杵築の処分場に大量 業者破産へ、病院特定し撤去求め--県方針 /大分
2009/03/23
ニュース
杵築市日野の産業廃棄物処分場に、適切に処理されていない医療廃棄物のプラスチック類が大量に捨てられていたことが分かった。県は処分場に適正処理の命令を出しているが、現在は破産に向けた清算手続き中で現実的には撤去は難しいとみられることから、排出元の病院などを調べて撤去を求める方針だ。
県廃棄物対策課によると、捨てられている医療系廃棄物は、人工透析に使うチューブや点滴パックなど。廃棄物処理基準によると、医療系のプラスチック廃棄物は滅菌しておおむね15センチ以下に裁断しなければならないが、裁断されていない長いチューブも埋め立てられていた。
量は約100立方メートルで県は昨年3月、改善を命じた。このほか、処理場周辺に廃プラスチックや木くずなど約1万立方メートルが野積みされる状態になったため、今年2月にも改善を命じたという。
県は、数回、処分場の浸透水の水質調査などを実施しているが、重金属類や大量の有機物などは検出されていない。県はチューブに記されている製造番号などを元に排出した医療機関を特定する。
この処分場では昨年4月、ごみが自然発火する火災が起きた。
出展:毎日新聞