古新聞 おしゃれにカムバッグ 捨てずエコなカバンに再生 福岡市のNPO考案 県PR、海外にも発信
2009/03/23
環境省
新聞紙で作った紙袋「ペパバッグ」が人気を集めている。考案したのは福岡市の特定非営利活動法人(NPO法人)「新聞環境システム研究所」。新聞紙のリサイクル、買い物用ポリ袋の不使用だけでなく、環境意識の啓発にもつながるため、福岡県庁にも徐々に浸透。同県が開設する多言語ウェブサイト「asianbeat(アジアンビート)」で紹介するなど海外にも発信している。
同サイトの掲載は昨年12月、同研究所が「国内だけでなく、外国人にも広げたい」とペパバッグ製作法の外国語翻訳を同県国際交流局に依頼したことがきっかけ。
田中俊太局長(58)が外国人の反応を確かめるためアジアやアフリカの留学生たちに見せて回ると、「ものを大事にする日本の文化が表れた作品」「日本人しか考えられない」と好評だった。
ところが1月、県庁ホームページに「マイバッグを持ってコンビニで買い物をする県職員はほとんどおらず、環境意識が低いのではないか」との書き込みが寄せられた。
ショックを受けた田中局長は、県職員がよく弁当を購入していることに着目。弁当用ペパバッグをつくり、県職員に配ったところ評判がよく、24日には県庁内で作り方講座も開催する。新聞紙3、4枚を使い、1時間程度で完成するという。
カラフルな新聞広告を使えばファッション性も高く、2月からはアジアンビートで製作法を中国語、韓国語、英語で紹介。同研究所=092(662)2226=でも製作法を説明する。川上義光所長(59)は「日本の道徳観や倫理観も一緒に海外に発信してもらえれば」と期待している。
出展:西日本新聞