四日市市 新小山処分場県が設置許可
2009/03/13
ニュース
整備費142億1800万円
県環境保全事業団が四日市市小山町に整備を計画している「新小山処分場」について、県は10日の県議会生活文化環境森林常任委員会で、廃棄物処理法に基づき、事業団に対して設置を許可したことを明らかにした。整備費は142億1800万円。埋め立て量の半分は、石原産業四日市工場による酸化チタン製造後の廃棄物「アイアンクレー」が占めるとみられ、県は同社に処理料金の前払いなど計66億円の拠出を求める方針だ。
▼石原産業に66億負担要請へ
新処分場は、敷地面積28万5200平方メートル、埋め立て面積9万5600平方メートル、埋め立て容量は覆土を含めて168万3500立方メートル。事業団は15年間で、産業廃棄物107万4000立方メートル、災害時のがれきなど災害廃棄物25万立方メートルの埋め立てを計画しており、同社のアイアンクレーは53万3000立方メートルが埋め立てられる見通しという。
整備費のうち、事業団の負担は26億2900万円で、国と県の補助金が各24億4500万円。残る66億9900万円は、石原産業に廃棄物処理料の前払いとして約58億円の拠出を求めるほか、産業廃棄物の埋め立て予定量が年間500トン以上の企業6社に1トンあたり1000円、計約9億円の負担を要請する。石原産業の負担は約8億円と見込まれる。
この日の委員会では、県議から「石原産業のための処分場という見方もできる。処理料金の前払いでなく、整備費としてさらに応分の負担を求めるべきだ」などの意見が出された。
出典:読売新聞