ごみ処理施設で火災 / 宮城
2009/03/09
ニュース
8日午前5時半頃、仙台市泉区のゴミ処理関連施設「松森工場」(地下2階、地上6階建て)の1階にある灰溶融炉から、高温で溶かされた焼却灰「溶融スラグ」が流出し、配管の一部を焼いた。けが人はなく、周辺環境への影響もない。
市施設課の発表では、灰溶融炉は、収集ゴミを焼却した焼却灰をさらに高熱で燃やし、容量を減らすなどする施設。灰溶融炉で燃やされた焼却灰の溶融スラグは、灰溶融炉から約2メートル下の水槽に落ちて冷やされるが、落ちる途中にある燃焼バーナーを通り、約1500度の溶融スラグが外に流れ出し樹脂製の配管を焼いた。ガス検知機の警報で火災に気付いた当直4人が、消火器で火を消した。流出量は約1トン(ドラム缶3本分)という。
市は、灰溶融炉を停止し、流出した原因を調べる。ゴミ焼却炉とは別の設備のため、ゴミ処理への影響はないという。
この火災で、119番通報はもれてきた構内放送を聞いた通行人から午前6時10分頃にあったが、施設からの通報はなかった。初期消火や炉の停止作業などに追われていたといい、大槻俊和・同課長は「火災に気づいた時点で、早急に通報すべきだった。指導を徹底したい」と話した。
出展:読売新聞