筑西の裁断機事故:廃棄物処理会社の工場責任者ら書類送検 /茨城
2009/03/03
ニュース
筑西市中上野の廃棄物処理会社「クリーンテックシオガイ」(本社・東京都北区)つくば工場で、鉄くず裁断機の刃の交換作業中、従業員2人が挟まれて死亡した事故で、筑西労働基準監督署は2日、同社と当時の工場責任者(53)を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検した。筑西署も死亡した現場責任者の男性(当時55歳)を容疑者死亡のまま業務上過失致死容疑で週内にも書類送検する方針。
労基署の調べによると、07年11月15日午後8時半ごろ、同工場で金属スクラップ裁断機の刃の交換作業中、作業員の同市押尾、広瀬雄之さん(当時21歳)がくず鉄を固める圧縮板に挟まれ、頭を打って死亡。さらにリモコンで圧縮板を遠隔操作していた現場責任者も助けようとして全身を打って死亡した。
容疑は、刃の交換作業の際は裁断機のモーターを停止しなければならないのに、停止せずにリモコンで操作できる状態のまま作業させた、としている。
労基署によると、現場責任者がリモコン操作を誤ったのが直接の事故原因らしい。同工場は2カ月から4カ月に1度、刃の交換をしていたが、モーターを止めないで作業していたという。
出典:毎日新聞