放射性廃棄物最終処分場:幌延町に全体計画説明--事業主2団体 /北海道
2009/02/12
環境省
◇住民に対しては10日
留萌管内幌延町で建設が検討されている高レベル放射性廃棄物最終処分場のPR・研究施設問題で、事業主体の財団法人「原子力環境整備促進・資金管理センター」と日本原子力研究開発機構の幌延深地層研究センターが4日、町役場で町と町議会に対し事業の全体計画などを初めて説明した。住民に対しては10日午後6時半から町公民館で説明会を開く。
宮本明町長や町議ら20人が出席。深地層研究センターの武田精悦所長はあいさつで「(放射性廃棄物の持ち込みなどを禁止する)道、町、機構の三者協定を責任を持って順守する」と強調した。
今回示されたのは13年度までの計画。今年度内に深地層研究センターのPR施設「ゆめ地創館」そばに、地下に埋める際に使うガラス固化体の模型などを展示した仮設建屋を整備し、09年度から公開。ゆめ地創館東側に地上施設を整備し、10年度から本格的に公開する。また、同年度から研究センターの地下坑道を利用して地下施設の整備も始め、緩衝材の回収試験などを実施する。
出席者からは計画に具体的な地元振興策や当初予定されていなかった試験が盛り込まれていることなどについて質問が出た。
出典:毎日新聞