ごみ8区分から16区分へ 名護市、来月1日から実施
2009/01/31
環境省
名護市(島袋吉和市長)が2月1日から、ごみ処理方法を現行の8区分から16区分に移行し、一部有料化を実施する。市環境衛生課によると、16区分のごみ分別処理は、県内最多の区分。2010年までに同市嘉陽にある一般廃棄物最終処分場が満杯状態になることが予想され、1978年から稼働するごみ焼却炉の能力にも限界があることなどから、細かい分別や有料化に踏み切った。
16区分のごみ処理は、市が策定したごみ減量・リサイクル推進基本計画に基づく。実施を前に、市は新しい分別方法へのスムーズな移行に、市民の協力を呼び掛けている。一方で、市民からは分別の煩雑さなどを懸念する声もあり、市は今後対応に追われそうだ。
現行では燃やしていいごみ、燃やしていけないごみ、瓶・缶、ペットボトルなど、古紙・古布、プラスチック・ビニール、粗大ごみの8区分だが、燃やしていいごみを、紙おむつと食用油など3種類に、燃やしていけないごみを、燃えないごみやゴム製品、金属類など4種類に分けた。
16区分のうち、燃やしていいごみ、燃えないごみ、ゴム製品、プラスチック・ビニール、粗大ごみの4品目を有料化し、市の指定袋の購入が必要となる。指定ごみ袋は市内スーパーなどで販売する。
事業所ごみも事業用指定ごみ袋で出す方法に変更。ボランティア清掃活動に使用するごみ袋は、市に申請すれば配布する。
同分別実施を控えた24日、ジャスコ名護店で島袋市長や市環境衛生課の職員らが市民への周知活動を展開した。
市が昨年11月に各字で開いた説明会では、市民からは「分別が煩雑だ」との声や、中心市街地から離れた地域で「ごみ収集車が定期的に収集に来ない時があり、今でも困っている。今後はどうなるのか」と不安の声も上がった。
市環境衛生課では、ごみ回収業者の指導も徹底する方針で、市民の理解を求めている。ごみ処理の問い合わせは市環境衛生課0980(52)0003。
出典:琉球新報