おから:リサイクル、南砺・五箇山の新特産に--豆腐店組合 /富山
2009/01/16
ニュース
南砺市の五箇山地方の豆腐店5店で作る「県豆富(とうふ)商工組合五箇山支部」は、豆腐製造の際に出るおからを再利用した特産品の開発を始めた。価格が高騰する小麦などの代替品としても期待され、五箇山豆腐の知名度を生かした新しい名物を目指す。
同支部の岩崎喜平支部長(57)=同市上梨=が経営する豆腐店では、副産物として毎日100キロ程度のおからが出るが、食用となるのはごく一部。ほとんどが家畜の飼料に利用されたり、廃棄されたりしてきた。
岩崎さんらは、東海北陸道の全線開通(5日)を前に、おからの再利用を企画した。3日には、富山市山室の「豊フーズ産業」(西尾由紀夫社長)が開発した「おからペースト製造機」を試験導入。冷却しながら水を加えることで、ぼそぼそとした食感のおからを滑らかなペースト状に変える。この日は、そうしたおからを混ぜたパンなどを試食した。
今後、地元の農産物加工組合などに無償でおからを提供し、名物のそばや練り製品などに活用できるかを検討する。岩崎さんは「おからは安価で栄養もある。環境にも健康にも良い名物を作りたい」と話している。
出典:毎日新聞