ウナギ産地偽装:愛媛県警、サンライズフーズ捜索 入手ルート特定へ
2009/01/14
ニュース
愛媛県伊予市のウナギ加工会社「サンライズフーズ」(大山修人社長)による産地偽装問題で、愛媛県警生活環境課は6日、不正競争防止法違反(虚偽表示)と廃棄物処理法違反(事業系一般廃棄物の不法投棄)容疑で同社事務所など5カ所を家宅捜索した。
調べでは、サ社は今年7月ごろ、愛媛県産以外のウナギを原料にしたかば焼き約2トンを愛媛県産とし、関連会社を通して東京都の大手水産卸売会社「中央魚類」に約1000万円で販売した疑い。8月中旬にはサ社が管理する松山市浅海原(あさなみはら)のエスケイ養鰻(ようまん)場敷地内に、死んだウナギ数百キロを不法投棄した疑い。
農林水産省は8月29日、JAS(日本農林規格)法違反でサ社に改善命令を出した。大山社長は「愛媛県産(としたもの)に高知、宮崎産が交じった。中国産はない」と話したが、同省などの調査で、大山社長が2億5000万円分の中国産ウナギのかば焼きを個人名で購入したことが判明している。
サンライズフーズ事務所には午前8時10分過ぎ、捜査員ら25人がコンテナや段ボール箱を手に捜索に入った。県警は押収した資料を詳しく調べ、偽装に使われたウナギの入手ルート特定などを目指す。
出典:毎日新聞