リサイクルセンターSAG:空き瓶の破片2000トン 一部私有地にはみだし /三重
2008/12/26
ニュース
伊賀市朝屋の山間地にある資源ごみ中間処理施設「リサイクルセンターSAG」(本社・東大阪市)に、空き瓶の破片が山積みされているとして、地元の長田地区住民自治協議会(三山一誠会長)の役員と市職員、7人が19日、現地調査をした。一部が私有地にはみだしていることから、三山会長は「一日も早く原状回復してほしい」と話した。
SAGは、東大阪市と大東市で構成する東大阪都市清掃施設組合の委託を受け、93~07年度、空き瓶・缶類を9万1074トン破砕・圧縮加工し、伊賀市や堺市の業者にリサイクル原料として搬出した。
しかし、瓶を砂状に砕いたガラス片は、第二名神高速道路工事向けの需要がなくなったことから作業が滞り、約5400平方メートルの処理施設周辺には未加工のガラスくず約2000トンが山積み状態に。ごみ搬入は止まり、破砕作業は現在も進んでいるが、一部が隣接する一般の私有地にはみ出した。SAGは市などの指導で撤去しているものの、完了していない。
自治協役員らによる現地調査は、昨年7月以来、5回目。三山会長によると、今年1月には組合幹部も立ち会い、ガラスの山の年内撤去を約束したが、事実上、不可能な見通し。組合側は毎日新聞の取材に対し、「地元住民にはおわびしたい。私有地へのはみ出しは早急に是正を指導する」と話す。
現場調査にはSAGの現場責任者(67)も立ち会い、報道陣に対して「地元にご迷惑をかけ、申し訳なく思っている。私有地へのはみ出しについては年内に原状回復する」と述べた。
出典:毎日新聞