住民反対で町が誘致断念/鳥取
2008/12/22
ニュース
日南町生山に民間廃棄物焼却炉を誘致する町の計画に地元住民が反対していた問題で、町が誘致を断念したことが20日わかった。矢田治美町長は「町議会が反対を決議し、計画を進める環境ではなくなった。残念だが、別の地域活性化策を住民と考えたい」と話している。
境港市の産廃処理会社が日量90トン規模の焼却炉を2011年ごろから稼働させる計画で、40~50人の雇用が見込まれていた。町は焼却炉を温水や電力の供給源とし、木質燃料などの工場誘致にもつなげる構想を描いていた。しかし、地元の生山自治会が「産業廃棄物が日野川の源流部に集められ、生活環境が悪化する恐れがある」として10月に反対を決議。町議会も今月19日に議長を除く11人全員の連名で誘致反対を決議した。
生山自治会の生田俊二会長(60)は「将来に不安を残したくないという住民の思いが届いた」と話していた。
出典:読売新聞