クミアイ化は続落も業績増額を追撃材料に値ごろ株買い妙味
2008/12/03
環境省
クミアイ化学工業(4996)は、7円安の274円と続落している。前日1日に今10月通期業績の上方修正を発表、第3四半期(3Q)の高進捗率業績に続く追撃材料となったが、全般地合いの悪化に押される展開となっている。同社の10月通期業績は、売り上げが期初予想より9億3000万円、経常利益が1億6000万円それぞれ引き上げられ、経常利益は8億6000万円(前期比11%増)と増益転換する。単独業績の海外販売が好調に推移、販管費を効率化したことが要因となった。純利益は、静岡市内の産業廃棄物処分場跡地の汚染除去措置費用3億2100万円を計上して逆に1億円引き下げ3億円(同35%減)と減益率を悪化させる。株価は、食料サミット関連や食料自給率向上関連思惑に第3四半期業績が高進捗率で着地したことが加わり再三の300円台をクリア、高値もみ合いを続けており、投資採算的には割高だが、信用好需給もフォローし値ごろ株買い妙味を膨らませている。
出典:朝日新聞