西蒲区の放置産業廃棄物撤去で行政代執行
2008/12/03
ニュース
新潟市は2日、西蒲区下木島で不法投棄されていた産業廃棄物を撤去する行政代執行を開始した。
市によると、撤去されるのは、2002年に破産した「新潟県産廃処理センター」が自社敷地内の処理場に放置した、ドラム缶約3000本、一斗缶約440本、廃タイヤ約20万本など。
辺見敏彦環境部長が行政代執行の開始を宣言。市の委託を受けた業者が、放置ドラム缶の内容物の確認作業を行った。実際の撤去作業は3日からで、来年3月末までに終える予定。
不法投棄は、1994年ごろから旧巻町の同社処理場で行われていたとみられるが、代表者が死亡し、同社は破産宣告をされた。ドラム缶の中には、廃油、汚泥、プラスチック片などが入っている。廃棄物の処分をめぐっては、合併によって県から管轄を移された新潟市が、国や県と協議していた。
今回の撤去作業にかかる費用は約3億円で、このうち4500万円は県が負担する。市は旧役員4人に費用の負担を求めると共に、廃棄物処理法違反での告発を検討しているという。
出典:読売新聞