補助金不正受給:産廃会社元社長を逮捕--愛知県警
2008/12/03
ニュース
経済産業省の中小企業向け研究開発事業の補助金を不正受給したとして、愛知県警捜査2課と中署は2日、岐阜県瑞穂市馬場上光町3、産業廃棄物処理会社「グリーンスペック」元社長、岩田隆雄容疑者(68)を補助金適正化法違反容疑で逮捕した。
調べでは、岩田容疑者は04年4月、研究開発用に特殊機械2台を購入したように装い、虚偽の実績報告書を中部経済産業局に提出。2台の購入金額の半額に当たる補助金約347万円を不正に受け取った疑い。「間違いない」と容疑を認めているという。
同社は02、03年、三重県四日市市の大手食品製造会社と計2600万円で研究開発委託契約を締結。委託費で食品工場から出る汚泥を加工し耕作地に吹き付ける機械2台を約700万円で購入した。
岩田容疑者はこの際、名古屋市の機械工作会社に納品伝票や領収書の偽造を依頼し、自己資金で購入したように装い「肥料と雑草防止に廃棄物を役立てる新技術開発」の名目で経産局に補助金を申請していた。
だが新技術開発が失敗し、報告書が提出されないことから経産局が調査したところ、計628万円分の不正受給が発覚。今年6月に県警に告訴していた。
出典:毎日新聞