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◇２月に施行方針

　伊賀市内で、集積場所からの資源ごみの持ち去りが後を絶たないことから、市は廃棄物の処理及び清掃に関する条例を見直し、違反者に罰金刑（２０万円以下）を適用できるとした改正案を取りまとめた。市清掃事業課によると、罰則を盛り込んだ同条例は県内市町初。改正案は１２月２日開会の定例議会に提案し、可決されれば来年２月１日に施行する。

　同課によると、古紙や金属類などの資源ごみの持ち去りは４月ごろから特に目立ち始めた。指定外の業者が転売して利益を得ているとみており、リサイクル市場での価格上昇が背景にあるとみられる。市は資源ごみをリサイクル業者に販売し、年間収入は約３５００万円にのぼっており、持ち去りは財源の一部が失われることにもなる。

◇防止へ看板設置

　資源ごみは地区ごとに定期回収しているが、市の委託業者が巡回する前に持ち去られ、梱包してあった袋が散乱していることも多いという。各自治会などでは、集積場所に「持ち去り禁止」の看板を設置。持ち去った後の片付けにも追われており、市には防止策を求める声が寄せられていた。

　改正条例施行後、市は持ち去った業者・個人に中止を命令し、従わない場合、警察に通報する。同課は「持ち去りを放置すると、分別収集体制や市民、自治会との信頼関係を損ねかねない」と説明している。

出典：毎日新聞

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