山形・新ごみ焼却場:組合が意見に回答 住民側、納得せず
2008/11/18
ニュース
上山市柏木地区にごみ焼却場を建設予定の山形市など2市2町で構成する山形広域環境事務組合の管理者・市川昭男山形市長ら4首長と、移転を求める高畠町の「予定地に建設を許さない二井宿地区団体連絡会」(神保一雄会長)の意見交換会が14日夜、二井宿公民館に住民ら150人余りが集まり開かれた。
10月に神保会長らが出した環境影響評価準備書に対する意見、要望書に組合が回答する目的で開かれたが、柏木地区を含む上山市本庄地区の果樹農家ら反対住民40人も参加し「住民の8割が反対」と改めて訴え、予定地内の共有地の地権者と主張する1人が「(権利譲渡の)同意はしておらず反対だ」と表明する場面もあった。
二井宿側は▽ごみを出す住宅地域に建設すべきだ▽調査とは違う二井宿方向への風の追加調査▽県の天然記念物で貴重な「小湯山風穴植物群」の調査を▽ダイオキシン類や収集トラックの排気ガス排出量――など10項目を問うた。これに対し組合側は「二井宿地域への影響はいずれも極めて軽微、事後調査の必要性はない」などと、これまで通りの回答をした。
これに対し神保会長は「二井宿地区は十数年来、ある事業者の施設の悪臭問題で苦しんできた。再考してほしい」と訴えた。また本庄地区住民からも「観光果樹園や安全な通学路を守りたい。地域振興資金はいらない。柏木地区住民の4軒のために我々が苦しまなければならないのか」と上山市長らに詰め寄った。
出典先 毎日新聞