食品産地偽装:ヤノフーズ回収のあん、福岡・田川市が無償焼却
2008/11/17
ニュース
福岡県田川市の食品販売会社「ヤノフーズ」と食品製造会社「矢野製餡(あん)」(ともに矢野芳和社長)の産地偽装表示で、田川市が、自主回収製品の処分に追われるヤノフーズの依頼を受け、産業廃棄物にあたる可能性があるあん製品約5トンを一般廃棄物扱いにして無償で焼却処分していたことが分かった。
伊藤信勝市長は「同社から『製造過程の手違いで別の原料が一部混入した。故意ではない』と説明を受け、地場企業を支援する意図だった」と釈明したうえで「(同社の行為が)違法と分かった以上(無償処分を)再検討する」と述べた。
市によると、未回収分を含め自主回収のあん製品は約100トンに上ると推定。10月27日に同社から「回収分が大量で自社処理だけでは対応が間に合わない」と依頼を受け、今月7日から市が焼却処分を始めたという。産廃として処分した場合、1トン1万円の処理料が必要になる。
一方、ヤノフーズと矢野製餡は14日、問題が表面化した10月25日以降、自主休業状態であることを明らかにした。矢野社長は毎日新聞の取材に対し「会社が大変な時で今は対応できない」とコメントを避けた。
出典:毎日新聞