新しい処理方法を巡り、住民側が同意/豊島
2008/11/11
ニュース
土庄町豊島に不法投棄された産業廃棄物処理について、住民と県が話し合う「豊島廃棄物処理協議会」の会合が9日、豊島公民館で開かれた。
県は、産廃特措法の期限の12年度までに処理を終えるため、稼働能力に余力があるロータリーキルン炉での仮置き土の熱処理や廃棄物直下の土壌の水洗浄処理などで処理速度を上げることを提案。
キルン炉案は過去の実験で処理した土砂から基準値以上の有害物質が出ており、県外の施設で無害化してセメントの原料とするとした。これに対し住民側は、仮置き土の処理は公害調停の処理方法に触れるとしたが、この処理方法を条項に付け加えるという形で提案を認めた。
一方、水洗浄処理は「廃棄物を焼却・溶融するのが適切」とする調停条項に触れるとし「実験は認めるが、実施については現段階では認めていない」とした。
また、7月に同協議会長を退任した南博方・一橋大名誉教授の後任に岡市友利・元香川大学長が就任した。
出典:朝日新聞