廃プラの貿易統計【2008年9月】
2008/11/10
環境省
財務省の貿易統計で、2008年9月の廃プラ輸出の結果が出た。
9月までの輸出量は、119万44トンで、対前年の1月~9月累計で、9万5138トン増の8%アップとなった。
価格(FOB価格・輸出港本船積込渡値段)は、657億1966万円で、対前年で96億8104万増(15%増)を記した。
PETくずは、9月が1トン当たり、6万5280円となり、14ヶ月連続で、1トン当たり6万円を超えた。2008年9月だけの輸出種類別の内訳は、
ポリエチレンくず:2万8584トン
(価格14億9550万円、1トン当たり5万2319円、累計25万7900トン)
ポリスチレンくず:1万8531トン
(価格10億9561万円、1トン当たり5万9123円、累計17万727トン)
PVCくず:5775トン
(価格2億2510万円、1トン当たり3万8971円、累計5万4124トン)
PETくず:3万6223トン
(価格23億6464万円、1トン当たり6万528円、累計27万7239トン)
その他のプラ:4万6622トン
(価格25億1904万円、1トン当たり5万4030円、累計43万52トン)
9月だけの廃プラ輸出量は合計で、月間13万5737トン(価格76億9988万円、1トン当たり5万6726円)
昨年同月の12万6794トン(価格66億3540万円)と比べて8943増加した。
10月の第2週以降、米国発の金融不況のあおりで、廃プラ中国輸出がストップしており、再生PETフレームも建値が20円以上下落した。円高、原油安も加わり、PPやPE、PS粉砕物も20~30円/kgダウンしており、11月に入っても相場下落は下げ止まらない状況だ。頼りの香港ルートでも40フィートコンテナが1000本以上滞っており、広東省から寧波市にかけて廃プラが流れていない。中国の熟練の作業員も長期休暇に入っており、年内は輸出量も価格も急激ダウンで年越しを迎えそうだ。
出典:週刊循環経済新聞