鹿児島県、薩摩川内に産廃処分場、5年後稼働目指す。
2008/09/11
ニュース
鹿児島県の伊藤祐一郎知事は八日の記者会見で、産業廃棄物の最終処分場を薩摩川内市の川永野地区にある採石場跡地に建設する意向を表明した。九州で唯一、公共関与による産廃処分場がなかった鹿児島県が建設に向けて本格的に動き出すことになる。
鹿児島県は現在、熊本、宮崎両県に産廃処理を依存している。伊藤知事は会見で「産廃処分場がないと企業誘致できない。絶対必要な施設の一つ」と建設の意義を強調。地元住民からの反対運動が起きていることに関しては「安全性、地域振興策を含めて十分な説明をして造る」と理解を求めた。
県は同跡地を処分場の「候補地」から「整備地」に格上げし、基本計画策定のための費用を九月補正予算案に盛り込んだ。二年半後に工事に着手、五年後の稼働を目指す。
出典:日本経済新聞 地方経済面 (九州A)