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農水省、「エコ飼料」普及後押し 食品残さ・規格外野菜を加工

2008/09/05

ニュース

 農林水産省は食品製造の際に出る残さを使った畜産用飼料「エコフィード」の生産を支援する。食品残さの集荷設備の導入費用を補助する制度を始めたのに続き、エコフィードの切り替えに必要な経費の補助制度も導入する方針だ。輸入穀物比率が高い従来の飼料から、国内の未利用資源を活用するエコ飼料に転換を促す狙いだ。

 今年度から食品残さの集荷体制の整備に着手している。残さを下処理して飼料化する事業者と配合飼料メーカーの連携を促すため地域ごとに協議会を設立。保冷車や保冷用クーラーといった設備を導入する際、初年度リース料金の半額を補助する制度を始めた。

 さらに来年度は畜産農家などの生産者団体による食品残さの利用率アップを目指す。生産者が共同で使う飼料の製造施設「TMRセンター」を拠点として活用。穀物系の飼料を食品残さで作るエコフィードに切り替える際に必要な経費の一部を補助する方向で詰めている。

 普及のため配合飼料メーカーと協力して「エコフィード」認証制度の導入も目指す。原料の国産比率など一定の水準をクリアした飼料を認証。エコフィードを使い育てた畜産物の表示認証についても検討する。

 飼料には養豚や養鶏で使うたんぱく質、炭水化物などの栄養素を含む濃厚飼料と、酪農で多く使う干草系の粗飼料があり、エコフィードは濃厚飼料に該当する。

 栄養量ベースで国内需要の8割程度を占める濃厚飼料は、9割を輸入に依存。トウモロコシの高騰や原油高で価格が高騰しており、代替需要が高まっている。

 エコフィードの利用量は2006年度で約15万TDNトン(TDNは栄養量で換算した単位)。農水省は支援策などを通じて2015年度には国産の濃厚飼料利用量の約2割にあたる49万TDNトンまで引き上げる計画だ。

 農水省の調査によると、エコフィードの1キログラムあたりの平均販売価格は約22円。地域によってバラツキはあるが、一般的な配合飼料の半分以下の水準という。価格競争力は高まってきたものの生産量はまだ少ないことから、集荷や流通体制の整備などが課題になっていた。

 エコフィードは1カ所で大量に残さが発生する食品メーカーと大口加工が得意な配合飼料メーカーを中心に取り組みが広がってきた。ただ中小規模の事業者、コンビニエンスストアやスーパーといった小売り、外食チェーンなどの再利用率はまだ低い

出典:日経速報ニュース


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