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長崎・廃タイヤ放置:市、行政代執行へ 措置命令無視、回収業者を告発も /長崎

2008/05/12

ニュース

事業所敷地内に約9万7000本の廃タイヤとドラム缶に入れた約3500リットルの廃油を処分せずに放置している長崎市小ケ倉町2のタイヤ回収業、小戸商店=小戸鶴夫代表(55)=に対し、長崎市は早ければ来月にも廃棄物処理法に基づく行政代執行に着手することを決めた。週明けには同商店と小戸代表を同法違反容疑で大浦署に刑事告発もする。長崎市が行政代執行するのは初めて。

市によると、同商店は05年ごろから廃タイヤを約2000平方メートルの事業所敷地内に野積みするようになった。同年5月にはタイヤが燃える火災も発生したため、付近住民から撤去を求める声が市に寄せられていた。

市は、05年12月~07年5月に計3回、同法に基づき文書で撤去を求める行政指導をした。昨年8月には、今年1月末までに撤去するよう措置命令に切り替えた。しかし、撤去されなかったため08年度予算に行政代執行費用として約4100万円を計上していた。

タイヤ撤去、事業所内の廃油の調査などには約4カ月かかる見通し。同市は「10月までには撤去したい」としている。

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