川崎・麻生区の不法投棄:業者、枝や木を撤去開始 /神奈川
2008/04/21
ニュース
川崎市麻生区早野の農地で大量の木の枝や幹が不法投棄されている問題で、県や川崎市から行政指導を受けていた保管業者「帝都開発」(同区早野)が18日、枝の片づけを始めた。
市環境局によると、山積みになった枝や木について、同社は再利用できるものと売却できるものなどに分別する予定。その作業スペースを確保するため、28日まで、堆肥(たいひ)状になった葉や枝などを10トントラック10台分搬出。その後、分別して残りの枝などを処分するという。
この問題では、県警が2月末、枝や幹の処理を有料で請け負い無許可でこの農地に運び込んだ廃棄物処理法違反(無許可収集)容疑で、同社を家宅捜索した。麻生署は「立件できるかどうか押収した書類を精査している」と話している。
県と川崎市は同社に対し、再三にわたり撤去などを行政指導をしてきたが従っていなかった。昨年9月末には山積みの枝から自然発火し、1週間余りにわたってくすぶり続ける火災も起きていた。