血の付いた医療廃棄物を再委託、社長らに有罪判決
2008/04/18
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血液の付いた大量の感染性医療廃棄物の処理を病院から委託されながらほかの業者に違法に委ねたなどとして、廃棄物処理法違反(再委託)などの罪に問われた産廃処理会社「コートク」(大阪市)の社長宮村隆喜被告(56)ら2人の判決が17日、大阪地裁であった。安永健次裁判官は「環境破壊の恐れを生じさせた悪質な犯行だ」と述べ、宮村被告に懲役2年執行猶予4年、罰金150万円(求刑懲役2年、罰金200万円)を言い渡した。
母親の元会長宮村佐代子被告(79)は懲役1年6カ月執行猶予3年、罰金100万円(求刑同1年6カ月、罰金150万円)、法人としてのコートクは罰金150万円(求刑罰金200万円)とした。
判決によると、宮村被告らは04年12月~06年4月、大阪府大阪狭山市の病院敷地内などで、使用済みの輸血パックなどが入った段ボール計7240箱の処分などを別の2社に違法に委託した。委託先の業者は処理せず放置した。