新ごみ施設は藤枝岡部IC付近
2008/04/03
ニュース
藤枝、焼津、大井川、岡部の2市2町でつくる志太広域事務組合が新設を目指すごみ処理施設の建設候補地について、組合管理者の松野輝洋・藤枝市長は2日の記者会見で、建設中の第2東名高速道路藤枝岡部インターチェンジ(仮称)周辺の藤枝市内に選定したことを明らかにした。ただ、地元住民らへの説明など最終段階の手続きが残っているとして、具体的な地区名は公表しなかった。
新施設は2001年12月、同市内で候補地を選定したが、住民の強い反対運動のため白紙撤回した経緯がある。今後、地元側の同意が焦点となる。
新施設は、現在稼働している可燃ごみの藤枝市・高柳清掃工場(1984年)、焼津市・一色清掃工場(74年、89年改修)、不燃ごみの岡部町・リサイクルセンター(78年)の老朽化などのため、1か所に機能を集約する計画だ。
同市は、面積約2・5ヘクタール、日量260トンの処理能力のある焼却場やリサイクル施設を想定。地権者が少なく、大規模造成が不要で、既存か整備中の道路や電力施設も利用できる開発が可能な場所などの条件で、約20か所から絞り込んだ。完成までに7年は必要と見込む。
高柳清掃工場は04年、地元住民との協定による使用期限が過ぎ、毎年期限を更新している状態で、早期の新施設建設の要望を受け、松野市長は07年度中の候補地選定を目指していた。
インターチェンジ周辺は岡部町と隣接し、市側は該当地域の自治会長や町内会長らには説明したという。今後、組合理事会で正式決定し、実際の候補地の関係者との交渉に入る予定。松野市長は「地権者、周辺住民ともに誠心誠意説明して進めたい」と述べた。