循環型地域社会を構想 安来にリサイクルセンター起工
2008/04/02
ニュース
島根県安来市は二〇〇七年度、島根県内初となるバイオマス(生物資源)タウン構想を策定し、資源循環型の地域社会構築へ準備を進めている。第一弾として三月二十七日、同市大塚町内に、家畜排せつ物を堆肥(たいひ)化するリサイクルセンターが起工。来年四月稼働を目指す。
リサイクルセンターは、JAやすぎ(山根盛治組合長)が事業主体となり、国、市の補助を受け、総事業費約六億九千万円をかけて取り組む。市内の畜産農家から家畜の排泄物を集め、堆肥化。農家に配布して農地還元する。処理能力は日量三十トン。
市のバイオマスタウン構想では、このリサイクルセンター建設のほか、竹、食品廃棄物なども利活用する。
具体的には、後継者不足などによる竹林の荒廃を食い止めるため、枯れ竹や伐採竹をペレットやパウダーなどに変換し、燃料や土壌改良材などに再生。合わせて特産のタケノコ生産の振興も図る。市内で発生する生ゴミは堆肥化して農家に配布、廃食油もバイオディーゼル燃料化し、公用車などへ利用する。
〇八年度内に市民、行政、各種団体などで構成する推進協議会が設立され、事業を推進する方針だ。