栗東の産廃処分場跡地問題:有害物質の全量撤去を答申へ--対策委最終報告 /滋賀
2008/03/28
ニュース
栗東市のRDエンジニアリング社の産業廃棄物処分場跡地の有害物質問題で、RD最終処分場問題対策委員会(委員長=岡村周一・京大教授)の最終会合が26日、大津市で開かれ、報告書最終案をまとめた。有害物の全量撤去を知事に答申することを正式に決めた。
対策案は遮水壁や表面にシートを敷いた後、有害物を全量撤去し、土砂を再利用して埋め戻す。ただ、委員から「大気汚染が長期間続く恐れがある」、「撤去した廃棄物の受け入れ先が決まっていない」との異論が出た。このため、有害物質を一部撤去したうえ、原則的に現地で浄化処理をする案も併記する。
月内に答申し、県は各案の実現可能性を検討し、実施計画を決める。