敦賀の廃棄物処分場問題:跡地取得、県拒否に批判 市議ら「保有すべきだ」 /福井
2008/03/17
ニュース
敦賀市樫曲の民間廃棄物最終処分場問題が14日、敦賀市議会環境保全対策特別委員会で議論され、県が跡地の用地取得を放棄したことに、委員から批判の声が続出した。
用地の一部は運営会社の「キンキクリーンセンター」が保有。同社の破産管財人が、再度の悪用を防ぐ観点から県に無償譲渡を打診したが、県は「境界を画定するのが困難。保有しなくても悪用は防げる」と拒否していた。
委員からは「詳細な土地測量を行わなくても、権利だけ移せるのではないか」「廃棄物処理法の制限よりも、民法上の権利が優先されることがある。他地域の事例も考えれば、県が保有すべきだ」「県に市議会としての意思を伝えるべきだ」などの意見が出された。
また、処分場に一般ごみを持ち込んでいた全国の60団体(市町村や一部事務組合)に、市が対策工事費の一部負担を求めている点については、市議会としても各自治体を回って支払いを求めていくことを決めた。
出典:毎日新聞