不法投棄:排水路に廃液流す 会社と従業員、書類送検--長野中央署
2008/03/07
ニュース
排水路に廃液を流出させたとして長野中央署は6日、長野市穂保の自動車部品製造会社日本機材(笹井孝男社長)と、従業員で長野市の男(44)を、廃棄物処理法違反(不法投棄)の容疑で書類送検した。男は「面倒に思い、少しくらいなら大丈夫だと思った」と容疑を認めている。
同署の調べでは、男は07年7月30日昼、長野市穂保の同会社の工場敷地内にあるタンクからフェノール樹脂廃液約1・6立方メートルを排水路に流した疑い。排水路の先にある浅川に流出し、影響で魚約300匹が死んだ。近隣住民の通報を受け、捜査を進めていた。
廃液をためたタンクが老朽化して漏れた液などが、防油提にたまっていた。通常は、廃棄物処理業者に依頼して処分していたという。フェノール樹脂液は部品の接着剤として使われるもので、毒物指定は受けていない。