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【東京五輪】処分の食材175トン|弁当30万食も

2022/12/26

ニュース

 会計検査院がまとめた東京五輪・パラリンピックの取り組み状況に関する報告書では、選手村で食べられずに処分された食材が175トンに上ったなどの事例も盛り込まれた。

 報告書によると、選手村メインダイニングホールでの飲食提供については、国際オリンピック委員会(IOC)からの要求で、常時約700種類のメニューを切らすことなく提供してきた。大会期間中の食材総使用量は1207トンで、うち可食部分の総量は不明としながらも、骨などの食べられない部分を除いた処分量は175トンに上った。大会組織委員会の担当者は「24時間温かい料理を用意しつつ、食中毒が出ないよう一定時間が経過したものは廃棄していた」と説明した。
 
また、期間中にボランティアや業者らに提供された弁当約160万食のうち、約2割に当たる約30万食が処分された。当日の勤務状況の変動などが原因だという。組織委は処分の際に飼料化やバイオガス化のリサイクルに努めたほか、消費期限が比較的長い「パン」は、約1000食分フードバンクに提供したという。
 
新型コロナウイルス感染症対策として購入した医療用マスクやガウンなどの一部(500万円相当)も期間中に捨てられていた。現場担当者への指示が徹底されておらず、会場撤収後の保管場所の制約などから廃棄された。組織委は、大会終了後に余った医療用消耗品については、東京都や医療関係団体などに無償譲渡して有効活用を図ったとしている。

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