エコノハサーチ

　11月から宮城県利府町で、資源ゴミをポイントに換え、地域活動に還元する取り組みが始まった。参加企業は資源ゴミの回収料金の代わりにポイントを受け取り、たまったポイントを寄付。このポイントを地域の非営利活動に生かしてもらう仕組みだ。資源の有効活用と地域の活動支援に焦点を絞った珍しい取り組みとして注目されている。

　地域盛り上げポイント「Pocci!（ポッチ）」は廃棄物処理などを手掛ける仙台市のSKホールディングスが手掛ける。スマホアプリを通じ企業や個人が集めたポイントを地元のNPOやイベント、スポーツ団体などに寄付できる。寄付を受けた団体は1万ポイントごとに7000円の現金に交換して活動に生かせる。

　「消費」ではなく「寄付」に着目したのが、消費喚起を主な目的とした従来の地域通貨や地域共通ポイントと大きく違う点だ。「資源ゴミが持つ経済的な価値を地域の活動資金という形で還元し、新たな価値に変えていきたい」と掛け人であるSKHDの斎藤孝志社長は話す。