【古紙】在庫は2021年9月比で12.2%減|10カ月連続マイナス
2022/10/27
ニュース
製紙原料の古紙在庫が10カ月連続で前年を下回った。指標となる関東製紙原料直納商工組合の9月末は、段ボール・新聞・雑誌の3品合計で2万4386トン。前年同月末に比べて12.2%減少した。
また、主力の段ボール古紙は前年同月末比10.8%減の1万3113トン。出荷量に対する割合を示す在庫率は9.6%で、適正水準とされる15%を大きく下回った。新聞古紙は16.6%減の5640トン、雑誌古紙は10.7%減の5633トン。発行部数の減少やデジタル化の進行を受けて発生の減少が続いている。
今後はインバウンド客の回復が見込まれ、段ボール原紙に加え、土産物の箱に使う白板紙やホテルなどの家庭紙の需要が増えると予想される。
古紙問屋の担当者は「原料の古紙が少ないことが心配だ。資源になる紙が焼却されてしまうことも多いので、みなさんにはしっかり分別をしてほしい」と話した。