東大新手法開発 コンクリ100%リサイクル
2022/08/18
ニュース
東京大学生産技術研究所、酒井雄也准教授らは、世界初のコンクリートを100%リサイクルする手法を開発した。
コンクリートの「がれき」を、粉砕し粉末にしたものを圧縮成形し、高圧水蒸気で処理する。
一般的なコンクリートよりも強度が高い材料にリサイクルする技術だ。
がれきをリサイクルすることができ、副産物を出さず、かつ追加の材料を使わずにコンクリートがれきの再利用が可能だ。
そのため、二酸化炭素排出量の削減につながるとしている。
方法は、コンクリート粉末を圧縮成形し、180度の高圧水蒸気で処理する。
処理すると、リサイクルコンクリートの圧縮強度が約5倍になった。
組成に変化はなく大きな隙間が減り、緻密になることで強度が増したと考えられる。
リサイクルコンクリートは、一般的なコンクリートの約2倍の強度になる。
また、砂や砂利、製鋼スラグを用いたコンクリートでも有効だ。
今後は、大型化や鉄筋による補強効果、長期耐久性を検証するとしている。