【兵庫県】西宮市指定ごみ袋完全移行へ 芦屋市も来年導入
2022/07/01
ニュース
兵庫県西宮市は7月1日から、指定ごみ袋の使用義務制度に完全移行する。
対象となるのは、一般家庭と事業者だ。
制度は4月から始まっていたが、6月末までは暫定措置を取っていた。
理由は、新型コロナウイルスの影響で、ごみ袋の製造や物流が遅れたためだ。
今回対象になるのは、一般家庭可燃ごみとプラスチック製容器包装。
2026年度には缶・ペットボトル、不燃ごみにも拡大する予定だ。
現在、地球温暖化や海洋プラスチック等の環境問題は深刻化が進んでいる。
環境負荷の低減や、サスティナブルな循環型社会への移行を進めていくことが重要だ。
西宮市では、ごみの適正処理と3R( リデュース・リユース・リサイクル)の促進を進めてきた。
しかし近年では、一般家庭の1人1日当たりのごみ排出量が国の基本水準を上回る数値となっている。
また、資源化量とリサイクル率は年々低下し続けている状況にある。
理由は、分別が十分にされていない状況が続いているためだ。
西宮市は、毎年一般家庭から排出される「もやすごみ」の組成分析調査を実施している。
「もやすごみ」の中には、分別して排出すればリサイクル可能なごみが多数混入していることが判明している。
中身は、古紙類、ペットボトル、その他プラスチックなどだ。
最近では、燃えるごみの中から水銀が見つかったこともある。
そのため、長期にわたって焼却施設に影響が出ていた。
そこで今回の「指定袋制度」の導入に踏み切った。
分別の徹底と、リサイクル推進に一定の効果が得られる。
また、「もやすごみ」の減量につながるとしている。