神戸で食品廃棄物メタン発酵事業 発電施設へバイオガス供給
2022/05/10
ニュース
令和3年4月27日、神鋼環境ソリューションは、神戸環境クリエートと共同で食品廃棄物のメタン発酵処理事業を行う「コベック」を設立したと発表した。
神戸環境クリエートの親会社敷地内に建てられた特別目的会社コベックでは、1日で60トンをも処理できるバイオガス発電施設だ。
処理したのちに、バイオガスを販売する。
事業期間は2024年6月から2045年12月までを予定している。
特別目的会社コベックは令和3年4月7日に設立。
出資比率は、神戸環境クリエートが83.7%、神鋼環境ソリューションが16.3%だ。
神鋼環境ソリューションが、バイオガス発電事業に建設・維持管理の請負以外で事業者として参画するのは今回が2例目だという。
コベックは神戸環境クリエートの親会社である、ジャパンクリーンサービス所有地内にメタン発酵処理施設も建設。
食品廃棄物をメタン発酵処理し、生成したバイオガスを供給する事業を行うという。
また、神戸環境クリエートは別途に発電施設を建設し、FIT制度を活用したバイオガス発電事業も行う予定だ。
クリーンエネルギー分野を重点事業領域に
神鋼環境ソリューションは、クリーンエネルギー分野を重点事業領域と位置付けており、下水汚泥・食品廃棄物などの地域バイオマスによるバイオガス発電を複数展開している。
今回、神戸環境クリエートが再生可能エネルギー事業拡大の一環として、安定した事業運営を行うため、メタン発酵処理の知識を有する神鋼環境ソリューションも事業参画する形になったという。
なお、神鋼環境ソリューションは、メタン発酵処理設備の建設、修繕、薬品販売、発電設備の建設、修繕も請け負っている。