【愛媛】内子町で木質バイオマス発電 地元企業と竹中など
2022/05/09
ニュース
愛媛県内子町にある内藤鋼業は、ゼネコン(総合建設会社)大手の竹中工務店等とともに木質バイオマス発電所を内子町に新設する。
地元産の間伐材を活用し、コージェネレーション(熱電併給)事業を開始する狙いだ。
竹中工務店は木質バイオマス発電を手がけるのは初めてであり、強みを生かして木造や木質建築に取り組む。
木質バイオマスを手掛ける内藤鋼業がコアな部分を担うことになる。
新しい木質バイオマス発電所は「内子龍王バイオマス発電所」とされ、年間約3600トンの未利用材を使って330kwの発電出力を見込むという。
発電時に発生する熱は、隣接する公園内にある宿泊施設と運動施設へ供給し、エネルギー効率は最大75%になる。
総事業費は約4億2000万円にものぼり、発電開始は10月になる予定だ。
固定価格買い取り制度(FIT)を利用して全量を四国電力送配電に売電し、年間約1億円の収入を見込んでいる。
2社のほかにも、愛媛県西条市にある製材大手のサイプレス・スナダヤ、三洋貿易、大日本コンサルタント、その他地元企業20社が「内子龍王バイオマスエネルギー」を共同出資で新設立。
内子町には今回新設する施設の他にも、内藤鋼業と三洋貿易が運営管理と機械保守を手がけている内子バイオマス発電所(2018年~)がある。
発電出力1115kwを誇るこの施設から得たノウハウを新施設で活用していく。