【首都圏初】町田市で家庭の生ごみからバイオガス化稼働
2022/01/20
ニュース
家庭の生ごみから可燃性のメタンガスを取り出し、発電する町田市の施設「市バイオエネルギーセンター」が、同市下小山田町に完成し、2022年1月から稼働を始めた。市によると、家庭の生ごみを資源とするバイオガス化施設は首都圏で初めて。
市によると、下水道の汚泥や食品業者の廃棄物などを処理して可燃ガスを得る施設は、大田区や神奈川県三浦市など各地にあるが、家庭の生ごみを受け入れるバイオガス化施設は少ないという。
センターでは、可燃ごみの中から生ごみや紙を機械で選別。密閉した容器で一定温度に管理して発酵させ、発生するメタンガスを取り出す。施設の生ごみ処理能力は1日に50トン。
メタンガスを燃料にして発電機を回すが、年間の発電量は約4500メガワットで、一般家庭約千世帯分に相当する。電気は施設で使い、余った分は電力事業者に売る。
センターは、老朽化したごみ焼却場の建て替えで、バイオガス化施設と可燃ごみ焼却施設、不燃・粗大ごみ処理施設が一体で建設された。