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サニックス 汚泥からバイオマス燃料製造 実証試験開始

2021/03/22

ニュース

株式会社サニックス(本社:福岡県福岡市)は、ひびき工場において、産業廃棄物(有機性廃液)の浄化処理過程で発生する汚泥の燃料化について、本格的な実証試験を開始した。

実証実験は、有機性廃液を脱水処理した際に残る汚泥を脱塩・乾燥し、化石燃料に代わる固形燃料にするというもの。2023年度の事業開始で、年間5400トンの燃料製造を目標として掲げている。 当燃料を石炭の代替として使用した場合、CO2排出削減量は年間最大11,060トンとなり、一般家庭約6420世帯分の年間排出量に相当する。当事業を通じて、資源循環型社会ならびに脱炭素社会の実現を促進していくとしている。

■ひびき工場(福岡県北九州市若松区響町1丁目1-8)
産業廃棄物である廃液を脱水し、微生物の力で浄化処理する工場として、2000年に竣工。廃液のみを処理する施設としては国内最大規模で、これまでに2,315,875トンの中間処理を行い、海洋汚染防止に務めてきた(2021年2月現在)。 また、処理過程における副産物の再利用にも着目し、2018年には、飲食店の厨房廃液などから油分を濃縮する、再生油製造事業を開始し、すでに化石燃料の代替燃料として販売実績がある。

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